家を安く建てたい時は、ローコスト住宅を選ぶという方法があります。徹底的なコストカットや合理化で建築費を大幅に削減したローコスト住宅を選択すれば、坪単価を10万円以上下げられる可能性が生まれます。ただ、ローコスト住宅というのは全ての人に向いている住宅とは限りません。
ローコスト住宅が行っているコストカットの一つが、外観や間取りをシンプルにすることです。凹凸が少ない家にすれば、その分コストを大幅に抑えることができます。ただ、注文住宅を建てるのであればデザイン性にもこだわったお洒落な家を建てたいという人もいるでしょう。そんな場合は、ローコスト住宅は向かないことになります。
勿論、オプションなどを活用して理想の家に近づけることも可能ですが、業者側の提案を超えるリクエストをするとその分費用が掛かり、一般的な注文住宅よりも高くなる可能性も生まれます。
ローコスト住宅は外観や内装・間取りだけでなく、設備に関する選択肢も少なめです。折角注文住宅を建てるのであれば、理想の設備を取り入れたいなどの希望がある場合は、ローコスト住宅以外の選択肢も考えてく方が良いでしょう。
そして、もう一つ考えておきたいことが耐久性です。ローコスト住宅は、耐震設備がついていないこともあるため、災害などに耐えきれない可能性が残ります。勿論、相談によって耐久性を強化することも可能ですが、オプションを追加すれば一般的な注文住宅と変わらない価格となることもあるでしょう。この場合、選択肢が多い住宅を選んでおく方が得と感じることは少なくありません。
そのため、ローコスト住宅が本当にお得と感じるかどうかは、人によって異なります。勿論、ローコスト住宅といっても選択肢や強度は、施工を行う工務店などによっても異なるものです。ローコスト住宅の中でも、より理想に近い住宅を建てたい、満足度の高い家を建てたいという場合は、業者の比較検討から始めてみると良いでしょう。